精選版 日本国語大辞典 「貴金属」の意味・読み・例文・類語
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化学的にみてイオン化エネルギーが水素のそれよりもはるかに大きく、酸および酸化剤に侵されない金属。金、白金、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、イリジウムなどがある。銀は溶存酸素がなければ非酸化性の酸に溶けず、一般に貴金属の仲間に入れられることが多い。貴金属は通常の使用環境中では高い耐食性をもち、通貨、装飾品、電極、電気接点、めっき、歯科用材料、化学器具などに使用される。
貴金属は合金にして使用されることも多い。たとえば装飾用には14または18カラット(カラットは純度を表す尺度で、純金を24カラットとする)、歯科用の金冠には22カラットの金‐銀‐銅合金を用いる。ニッケルを10~20%、銅を2~20%、亜鉛を2~10%含む金合金は銀白色で、ホワイトゴールドとよばれ装飾用や歯科用に用いる。ロジウムを10または13%含む白金合金は測温用熱電対(つい)として、イリジウムを15および20%含む白金合金はそれぞれ標準尺度用および標準重量用に使用される。
金や白金も特殊な環境中では腐食される。金は乾燥ハロゲン、とくに臭素には侵される。塩酸と硝酸の混酸である王水や、溶存酸素を含む青化カリ溶液には溶解する。白金も王水中では腐食する。高温の塩化第二鉄溶液も白金を侵食する。
[杉本克久]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
金,銀,白金族の元素.これらは空気中で酸化されず,酸などにも溶けにくく,また化学的親和力が小さいため,自然界には単体として産出する.金属は空気中で光沢を失わず産出量も少ないので,貴金属といわれる.これに対する用語として卑金属がある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…最も重い金属はオスミウム(22.57)で,イリジウム(22.42)がこれに次ぐ。
[貴な金属と卑な金属noble metal and base metal]
元素の化学的性質の一つである水溶液中での標準電位系列(イオン化傾向序列の逆)で水素よりも高い電位にある金属を一般に貴な金属といい,金,銀,白金,水銀,銅などが含まれる。他の多くは卑な金属である。…
…他の多くは卑な金属である。装飾的な用途では金,銀,白金およびその合金を貴金属precious metalという。金,銀,銅は貨幣として用いられるところから貨幣金属coinage metalとも呼ばれる。…
※「貴金属」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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