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貴族の巣 きぞくのすDvoryanskoe gnezdo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貴族の巣
きぞくのす
Dvoryanskoe gnezdo

ロシアの作家 I.ツルゲーネフの長編小説。 1859年発表。妻の不義を知り絶望して単身帰国した主人公ラブレツキーは,近在の清純無垢な娘リーザと愛し合うようになるが,死んだと伝えられていた妻が突然帰国し,すべてが破綻する。主人公は『ルージン』の系譜をひく貴族階級の進歩的知識人の「余計者」であるが,ルージンとは対照的なタイプで,彼のように自尊心は強くなく,無口で,大地を耕すことに喜びを見出している。だが自己の階級の危機を鋭く感じ取っていながら,それを回避するすべも知らないまま,既成の伝統のなかにとどまっている。作者は貴族階級の運命や,そのモラルと哲学を,郷愁をもって抒情的に優美に描きあげている。

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大辞林 第三版の解説

きぞくのす【貴族の巣】

ツルゲーネフの小説。1859年刊。長年の外国暮らしの後、不実な妻を置いて一人でロシアに帰国した地主貴族ラブレツキーの新たな愛とその破局を描いた長編。

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