ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貸出準備率」の意味・わかりやすい解説 貸出準備率かしだしじゅんびりつreserve ratio against credit 支払準備率操作は,ほとんどの国では金融機関の預金に対して一定比率の準備金を課する方式であるが,フランスでは 1971年4月に貸出金に対する一定比率の準備金を課して,金融機関の流動性を調整する方式をとった。これが貸出準備率である。預金準備率は預金以外の形態,たとえば借入金によって資金を調達して与信活動を行なっている金融機関には適用されないが,貸出準備率はこれらの金融機関にも適用しうるメリットがある。しかしその適用を強化していくと,実質的に貸出量の直接規制と違いがなくなるおそれがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by