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賀茂子虫 かもの こむし

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

賀茂子虫 かもの-こむし

?-? 奈良時代の官吏。
河内(かわち)(大阪府)古市郡の人。神亀(じんき)6年(729)長さ約16cm,幅約14cmの甲羅に「天王貴平知百年」の文字がある亀を捕らえ,聖武天皇に献上した。これを吉兆とした天皇から従六位上の位と絁(あしぎぬ),綿などをあたえられ,年号は天平(てんぴょう)にあらためられた。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

賀茂子虫

生年:生没年不詳
奈良時代の官人。河内国古市郡(羽曳野市)の人で,神亀6(729)年「天王貴平知百年」(聖武天皇の治政は貴く平和で100年も続くだろう)の文字を記した亀をとらえたことで,無位から従六位上に昇進した人物。この亀の献上には唐僧道栄の教示が介在していたとされており,献上したのは藤原麻呂であった。その結果,天平の改元が行われた。この改元の詔は,長屋王の変(729年2月)と光明立后(同年8月)の間に行われており,改元の詔が長屋王の妃吉備内親王の妹,元正上皇の徳を称えたものであること,および亀の献上者が長屋王と吉備内親王とを自殺に追い込んだ側の藤原麻呂であることからみると,亀の文字の一件は長屋王らの死に対して憤まんやるかたない元正への対策,懐柔の謀略であったと考えられる。

(鬼頭清明)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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