賃金の下方硬直性(読み)ちんぎんのかほうこうちょくせい

百科事典マイペディア 「賃金の下方硬直性」の意味・わかりやすい解説

賃金の下方硬直性【ちんぎんのかほうこうちょくせい】

労働の需給調整のバランスが崩れ,労働者の賃金が一定以下に低下しない状態。このため失業が発生する。賃金が失業を解消するほど十分かつ速やかに低下しない理由として,以下の3点が挙げられる。第1に,政府規制労働組合圧力のために企業が賃金を引き下げることができない。第2に賃金の引下げで労働生産性が悪化する恐れがあるなら,企業は賃金を下げない可能性がある。第3に,大恐慌の際のように,賃金が低下すると同時に物価水準も同じ比率で低下する,つまり実質賃金が低下しない。

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