賑給田(読み)しんごうでん

精選版 日本国語大辞典 「賑給田」の意味・読み・例文・類語

しんごう‐でん シンゴフ‥【賑給田】

〘名〙 救急田一種救急料の不足を補うために平安初期に設けられた田地賑救田。しんきゅうでん。
日本後紀‐延暦八年(789)二月乙未「私墾田一百町在備前国、永為振給田、郷民恵之」

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デジタル大辞泉 「賑給田」の意味・読み・例文・類語

しんごう‐でん〔シンゴフ‐〕【×給田】

平安時代賑給のため諸国に設けられた田地。しんきゅうでん。

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世界大百科事典(旧版)内の賑給田の言及

【救急田】より

…平安時代に困窮者の救済費用を調達するために設定された田。賙急(しゆうきゆう)田,賑救田,賑給(しんごう)田ともいわれ,惸独(けいどく)田も類似の性格をもつ。738年(天平10)の〈和泉監正税帳〉には,民部省の指示で〈急戸〉89戸に対し,稲穀が支給されたことがみえ,急は貧困・疾病等による困窮状態をさすといえる。…

※「賑給田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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