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賑給 しんごう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

賑給
しんごう

古代の窮民救済法。正税から救援米を支給する制度。平安時代中期以後は年中行事として,毎年5月に,京内の貧民米塩を与えた。

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デジタル大辞泉の解説

しん‐きゅう〔‐キフ〕【×賑給】

[名](スル)
困窮者に金品を施し与えること。
「窮民の来りて救助を乞うものあれば、必ず厚くこれに―せり」〈中村訳・西国立志編
しんごう(賑給)

しん‐ごう〔‐ゴフ〕【×給】

古代、貧民・難民などに対し、朝廷が米や布などを支給したこと。平安中期以後は、5月中の吉日に京中の貧窮者に米・塩を与える年中行事となったが、鎌倉時代廃絶。しんきゅう。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんごう【賑給】

〈しんきゅう〉ともいう。恤(しんじゆつ)とも書く。律令制下において高齢者,僧尼身寄りのない者,困窮者,病人被災者で自活できない者などに,稲穀,布,綿,塩などを支給する制度である。天皇の即位立太子改元祥瑞豊作皇族の死去・病気など国家の慶事・大事に際して実施されるもの,疫病,災害,不作飢饉によるものなど契機は多様である。対象地域は全国的規模のものと小地域から数国を対象とする限定的なものとに大別できる。

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大辞林 第三版の解説

しんきゅう【賑給】

( 名 ) スル
恵み与えること。 「先づその俸賜を以てその親族の貧者に-せしとなり/西国立志編 正直
しんごう(賑給) 」に同じ。

しんごう【賑給】

律令制下、天災などによる貧民・難民を救済するため、米・塩などを給付したこと。平安中期頃から形式化し、毎年五月、京中の貧民に米・塩を施す年中行事となった。しんきゅう。

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世界大百科事典内の賑給の言及

【慈善事業】より

…その他個人で孤児や貧農の救済を行う者などいくつもの活動例があるが,藤原氏の一族のみの救済を目的として大臣が財源を提供したり施設を建て,その運営を施薬院等にゆだねている例や,私財による救済活動を行った豪族の中には位階の取得を目的とした者も考えられることなど,問題を含んだものも少なくない。 一方,全国規模のおもな公的救済制度としては賑給(しんごう)・義倉(ぎそう)・常平倉(じようへいそう)・湯薬支給・借貸(しやくたい)などがある。いずれも仁愛・仁政思想によるものとみられるが,理念どおりに機能していれば,限界をもちながらも一定の効果は期待できたであろうが,各制度の実態をよくみると問題は少なくない。…

【賑給】より

…対象地域は全国的規模のものと小地域から数国を対象とする限定的なものとに大別できる。天平期の正税帳や739年(天平11)の出雲国大税賑給歴名帳,773年(宝亀4)の太政官符案などでは地域別の受給者数,支給量など具体的な実施状況が知られる。支給物の中心は稲穀で,正倉に備蓄された田租穀の支出の大部分が賑給の費用で占められた時期もあった。…

【慈善事業】より

…その他個人で孤児や貧農の救済を行う者などいくつもの活動例があるが,藤原氏の一族のみの救済を目的として大臣が財源を提供したり施設を建て,その運営を施薬院等にゆだねている例や,私財による救済活動を行った豪族の中には位階の取得を目的とした者も考えられることなど,問題を含んだものも少なくない。 一方,全国規模のおもな公的救済制度としては賑給(しんごう)・義倉(ぎそう)・常平倉(じようへいそう)・湯薬支給・借貸(しやくたい)などがある。いずれも仁愛・仁政思想によるものとみられるが,理念どおりに機能していれば,限界をもちながらも一定の効果は期待できたであろうが,各制度の実態をよくみると問題は少なくない。…

※「賑給」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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