救急料(読み)キュウキュウリョウ

デジタル大辞泉 「救急料」の意味・読み・例文・類語

きゅうきゅう‐りょう〔キウキフレウ〕【救急料】

奈良平安時代危急に備えて、諸国正税稲の一部をさいて備蓄した稲。国司が毎年出挙すいこしてその地子じし稲を救急にあてる。救急料稲。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「救急料」の意味・読み・例文・類語

きゅうきゅう‐りょうキウキフレウ【救急料】

  1. 〘 名詞 〙 奈良・平安時代、人民の危急(災害貧困)を救うため、諸国で正税稲の一部をさいて備蓄した稲。国司が毎年出挙(すいこ)してその地子稲を救急にあてる。また、他の目的に転用することもあった。
    1. [初出の実例]「令下二加賀国、割救急料稲一万束出挙充用修理官舎」(出典日本三代実録‐元慶三年(879)五月二三日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android