救急料(読み)キュウキュウリョウ

デジタル大辞泉 「救急料」の意味・読み・例文・類語

きゅうきゅう‐りょう〔キウキフレウ〕【救急料】

奈良平安時代危急に備えて、諸国正税稲の一部をさいて備蓄した稲。国司が毎年出挙すいこしてその地子じし稲を救急にあてる。救急料稲。

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精選版 日本国語大辞典 「救急料」の意味・読み・例文・類語

きゅうきゅう‐りょう キウキフレウ【救急料】

〘名〙 奈良・平安時代、人民の危急(災害貧困)を救うため、諸国で正税稲の一部をさいて備蓄した稲。国司が毎年出挙(すいこ)してその地子稲を救急にあてる。また、他の目的に転用することもあった。
三代実録‐元慶三年(879)五月二三日「令下二加賀国、割救急料稲一万束出挙充用修理官舎

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