賙急田(読み)シュウキュウデン

デジタル大辞泉 「賙急田」の意味・読み・例文・類語

しゅうきゅう‐でん〔シウキフ‐〕【×賙急田】

奈良平安時代不作の年の人民救済の目的諸国に設けられた不輸租田

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精選版 日本国語大辞典 「賙急田」の意味・読み・例文・類語

しゅうきゅう‐でんシウキフ‥【&JISFA4D;急田】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「賙」はめぐむ意 ) 平安時代、貧窮の人民を救うために設けられた不輸租田。
    1. [初出の実例]「凡勘税帳者〈略〉賙急田〈略〉並為不輸租田」(出典延喜式(927)二六)

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世界大百科事典(旧版)内の賙急田の言及

【救急田】より

…平安時代に困窮者の救済費用を調達するために設定された田。賙急(しゆうきゆう)田,賑救田,賑給(しんごう)田ともいわれ,惸独(けいどく)田も類似の性格をもつ。738年(天平10)の〈和泉監正税帳〉には,民部省の指示で〈急戸〉89戸に対し,稲穀が支給されたことがみえ,急は貧困・疾病等による困窮状態をさすといえる。…

※「賙急田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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