デジタル大辞泉 「賜ばす」の意味・読み・例文・類語 たば・す【▽賜ばす】 [動サ下二]《動詞「た(賜)ぶ」の未然形+尊敬の助動詞「す」から》(多く「…てたばせたまふ」の形で)…してくださる。「願はくは、あの扇の真中射させて―・せ給へ」〈平家・一一〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「賜ばす」の意味・読み・例文・類語 たば‐・す【賜】 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 ( 動詞「たぶ(賜)」の未然形に敬意を強める助動詞「す」の付いてできたもの )[ 一 ] おあたえになる。下賜される。たまわす。[初出の実例]「此女若し奉る物ならば翁にかうぶりをなどかたばせざらん」(出典:京大本竹取(9C末‐10C初))[ 二 ] 特に「たばせたまう」の形で補助動詞的に用いる。…して下さる。[初出の実例]「あの扇の真中射させてたばせ給へ」(出典:平家物語(13C前)一一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例