賢顔(読み)カシコガオ

デジタル大辞泉 「賢顔」の意味・読み・例文・類語

かしこ‐がお〔‐がほ〕【賢顔】

利口ぶった顔。得意そうな顔つき。
「上になり下になり、ころびあふところに、―に上下寄って」〈平家・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「賢顔」の意味・読み・例文・類語

かしこ‐がお‥がほ【賢顔】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) いかにも自分が賢いと思っているような、得意げな顔つき。賢そうな顔。りこうぶった顔つき。したり顔
    1. [初出の実例]「うへになりしたになり、ころびあふところに、かしこがほに上下よって」(出典:平家物語(13C前)五)

さかし‐がお‥がほ【賢顔】

  1. 〘 名詞 〙 利口ぶった顔つき。
    1. [初出の実例]「いとさかしかほにとぶらひ参らする人々などあるを」(出典:栄花物語(1028‐92頃)日蔭のかづら)

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