恒星の質量とその光度との関係。光度とは恒星の本来の明るさ。恒星は質量が大きいほど明るい。太陽の質量程度では,光度は質量のほぼ4.5乗に比例して明るくなるが,太陽質量の10倍以上の星では,ほぼ3乗に比例する。恒星までの距離がなんらかの方法で推定されれば,その見かけの明るさは光度に換算され,質量光度関係を用いてその恒星の質量を知ることができる。逆になんらかの方法で質量が推定されれば,その恒星までの距離を知ることができる。ただし上に述べた定量的関係が成り立つのは恒星全体の92%を占める主系列星に限られる。巨星や白色矮星(わいせい)については,特定の質量光度関係は存在しない。巨星の光度はその中心部にある,化学組成の異なった中心核の質量によって決まる。白色矮星の光度は,星が白色矮星になってから何年間たったかによって決まる。
執筆者:杉本 大一郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新