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主系列星 しゅけいれつせいmain sequence star

知恵蔵の解説

主系列星

HR図上、左上から右下に延びる帯状領域に多くの星が集中して分布する。これが主系列で、そこに分布する星が主系列星。太陽など、大部分恒星が属す。中心部の水素核融合反応のエネルギーで輝く。主系列上の位置は主に恒星の質量で決まり、同時に、星本来の明るさである絶対光度、表面温度、スペクトル型が決まる。恒星は一生の大半を主系列で過ごすので、主系列にある時間がほぼ星の寿命となる。寿命は、質量が大きいほど短い。

(土佐誠 東北大学教授 / 2007年)

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百科事典マイペディアの解説

主系列星【しゅけいれつせい】

ヘルツシュプルング=ラッセル図(HR図)上で左上から右下へ対角線状に分布する恒星。そのうち半径が太陽程度かそれ以下で,スペクトル型のF〜Gより低温の恒星を,巨星と区別して矮星(わいせい)という。
→関連項目核融合種族(恒星)矮星

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅけいれつせい【主系列星 main sequence star】

ヘルツシュプルング=ラッセル図で絶対等級0等のあたりに水平に分布する星の集合を巨星列,左上から右下に分布する星の集合を主系列,そして主系列にある個々の星を主系列星という。星のスペクトル型は表面温度だけで決まり,同じスペクトル型の星に巨星,主系列星の別があるのは主系列星の半径が小さいことを示し,矮星(わいせい)とも呼ばれる。太陽はG型主系列星,ベガはA型主系列星の例である。主系列星では中心で水素が燃えており,表面温度や半径は星の質量だけで決まる。

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大辞林 第三版の解説

しゅけいれつせい【主系列星】

太陽など HR 図の主系列に位置する星。中心部分では水素が核融合反応を起こして安定の状態にある。星は進化の過程で、一生の大部分の時間を主系列星として過ごす。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

主系列星
しゅけいれつせい

中心部で水素がヘリウムに融合される核反応がおこっている段階の恒星のこと。星間ガスから生まれたばかりの星(原始星)は、まず重力収縮し、中心部の温度が1000万Kを超えると水素の核融合が始まる。この核エネルギーの発生率と星の表面からの光によるエネルギー放出率とがほぼ等しくなると重力収縮は止まり、主系列星の段階に落ち着く。星は中心部の水素が消費されてしまうまでの間、その一生の約90%を主系列星として過ごす。太陽もこの段階にあり、その主系列星としての寿命は約100億年と推定されている。主系列星のなかでは、質量が大きい星ほど光度も表面温度も高い。そのためHR図上に並べると、高光度・高温度から低光度・低温度へ帯状の系列をつくる。この系列が主系列とよばれている。[野本憲一]
『野本陽代著『星は生きている――星の誕生からブラックホールまで』(1987・筑摩書房) ▽斉尾英行著『星の進化』(1992・培風館) ▽高原文郎著『宇宙物理学』(1999・朝倉書店) ▽尾崎洋二著『星はなぜ輝くのか』(2002・朝日選書) ▽野本陽代著『超新星1987Aに挑む――壮烈な星の最期をさぐる』(ブルーバックス)』

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