赤坂田遺跡(読み)あかさかだいせき

日本歴史地名大系 「赤坂田遺跡」の解説

赤坂田遺跡
あかさかだいせき

[現在地名]安代町 荒屋 赤坂田

JR花輪はなわ線赤坂田駅南東一五〇メートルに位置し、小沢によって形成された標高四一〇メートルの小規模な扇状地上にあり、昭和五四年(一九七九)・翌五五年東北自動車道建設に伴って調査され、縄文時代竪穴住居跡二一棟・フラスコピット一〇四基・焼土遺構一五基が検出された。竪穴住居跡は後期二〇棟・晩期一棟である。円形楕円形で、規模は最大で径四・一メートルに五メートル。柱穴は四個を主とするが、不明のものもある。炉は地床炉が主で、石囲炉・土器埋設炉もある。出土遺物は縄文時代後・晩期の土器や土偶・香炉形土製品(水鳥とカマキリを模している)・装飾土製品・耳栓・円盤状土製品がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android