日本歴史地名大系 「赤城温泉」の解説 赤城温泉あかぎおんせん 群馬県:勢多郡宮城村苗ヶ島村赤城温泉[現在地名]宮城村苗ヶ島赤城山南面中腹、荒砥(あらと)川上流の標高約八〇〇メートルの山中にあり、ここから約二キロ下った所にある忠治(ちゆうじ)温泉と合せて赤城温泉郷を形成する。赤城温泉は近世には湯之沢(ゆのさわ)温泉といい、泉温四四度(摂氏)の含芒硝重曹泉。胃腸病・神経痛・リウマチなどに効能があるとされる。現在は旅館四軒。湯之沢温泉の開湯時期は不明だが、元禄二年(一六八九)と推定される前橋藩主酒井忠挙書状(「群馬県史」所収)に「苗ケ島之内、湯在之而年々入候者茂多罷成候由、左候者苗ケ島村之者ニ申付、小屋ニ而も為掛可然候」とあり、さらに「三夜沢之湯」とよぶが所在地は苗(なえ)ヶ島(しま)であると確認、指示している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by