赤連村(読み)あがれーむら

日本歴史地名大系 「赤連村」の解説

赤連村
あがれーむら

[現在地名]喜界町赤連あがれん

わん村の東に位置し、北部は海に面する。湾間切のうち。「喜界島代官記」に伊砂いさぐ間切の与人などとしてみえる長嘉の初代が、アダン山を切払うなどして当地を開いたと伝え、その祖はもと塩道しゆみちのアガレーの出身と伝える。アガレーは太陽が上る方の意とされ、湾の喜界島の役所に勤めるにあたって当地に移住、屋号となっていたアガレーを用いていたところ近世に赤連の表記になったという。赤連村の排水溝の整備、羽里はあーと村の窮民の救済のほか、湾村・赤連村の人々に牛馬・農具を貸与したり、砂糖樽の用材である帯竹を大島から自費で購入して無償で配布するなどを行っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android