赦律(読み)しゃりつ

精選版 日本国語大辞典 「赦律」の意味・読み・例文・類語

しゃ‐りつ【赦律】

  1. 〘 名詞 〙 江戸幕府法典一つ。刑の赦免に関する法。文久二年(一八六二)三月成立。三三条からなり、各種犯罪につき赦の適用基準などについて規定している。
    1. [初出の実例]「赦律之儀は、元来御定書に可対品に可有之処」(出典:徳川禁令考‐別巻・赦律・附録(1851))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の赦律の言及

【赦】より

…【小林 宏】 中世に入ると,朝廷のほかに幕府も赦を令するようになり,室町時代以後は幕府が専行した。江戸時代には幕府・藩とも赦の制度がおおいに整備され,幕府では1862年(文久2)に〈赦律〉という33条の小法典が制定されている。幕府の赦は将軍の権限で,朝廷・幕府の吉凶に際して発せられ,吉事の赦を御祝儀の赦といい,法事の場合に追善供養のためなされるのを御法事の赦といってしばしば行われている。…

※「赦律」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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