最新 地学事典 「超伝導重力計」の解説
ちょうでんどうじゅうりょくけい
超伝導重力計
superconducting gravimeter
ある質量に働く重力とそれとは逆に働く磁気力とのバランスにより重力を測る機器。金属の超伝導は10K以下の低温で起こるが,ある金属では100K以上で起こる。このとき臨界温度で急に電気抵抗は小さくなり,電流は抵抗なく流れる。超伝導コイルがつくる磁場はエネルギーのロスなく維持され,安定である。重力が変われば質量の位置はゼロポジションからずれるが,磁気の場を変えて補償させ,この補償に要する電流から重力差が検出できる。1960年代から開発され,初期では米国カリフォルニアのGWR社が製作した。精度が0.1µGalと高く,長周期の潮汐の重力への影響,極運動,テクトニックな運動,特に地震の前兆の検出などに用いられている。
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

