越来グスク(読み)ごえくぐすく

日本歴史地名大系 「越来グスク」の解説

越来グスク
ごえくぐすく

[現在地名]沖縄市城前町

越来丘陵の西端に位置し、さらに高くなった標高約八〇メートルの琉球石灰岩小丘陵上に形成された一四―一五世紀の大型グスク。沖縄戦前は城壁が一部残っているほかは積石が散乱している状態だった。戦後積石は道路工事のために運び出され、グスク一帯は嘉手納かでな基地防衛のための高射砲陣地となり破壊された。現在ではグスク本来の四分の一弱が残存しているにすぎない。正確な面積は不明であるが、東西一七〇メートル・南北一二〇メートルの範囲に広がっていたと考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android