趙演鉉(読み)ちょうえんげん(英語表記)Cho Yǒn-hyǒn

改訂新版 世界大百科事典 「趙演鉉」の意味・わかりやすい解説

趙演鉉 (ちょうえんげん)
Cho Yǒn-hyǒn
生没年:1920-81

韓国の文学評論家。号は石斉。慶尚南道咸安生れ。恵化専門学校文科を卒業し,詩人として出発したが解放後は精力的に文学評論に取り組んだ。1955年の創刊当初から27年間にわたり《現代文学》誌を主宰,300余人の新人を世に送り出し,文壇の中心的人物の一人として活躍した。60年以降東国大教授。81年冬東京で客死した。彼は金東里と並んで〈純粋文学〉を擁護し,そのため《現代文学》も長寿を保っているといえる。主著《韓国現代文学史》(1961)は作家論比重をかけた近代文学史として特色がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android