デジタル大辞泉 「足し無い」の意味・読み・例文・類語 たし‐な・い【足し無い】 [形][文]たしな・し[ク]1 不十分である。足りない。乏しい。「二人は又押し黙って闇の中で―・い食物を貪り喰った」〈有島・カインの末裔〉2 苦しい。つらい。「恵うつくしを施して困くるしく―・きを振すくふ」〈仁徳紀〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「足し無い」の意味・読み・例文・類語 たし‐な・い【足無・困】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]たしな・し 〘 形容詞ク活用 〙① ( 困 ) 苦しい。つらい。[初出の実例]「恵を施して困(くるしく)窮(タシナキ)を振(すく)ふ」(出典:日本書紀(720)仁徳六七年一〇月(前田本訓))② ( 足無 ) 乏しい。困窮している。不十分である。[初出の実例]「旱して密州の辺は飢饉がいく程に、食物等がたしなければ」(出典:四河入海(17C前)一四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例