身振るい(読み)みぶるい

精選版 日本国語大辞典 「身振るい」の意味・読み・例文・類語

み‐ぶるい‥ぶるひ【身振・身震】

  1. 〘 名詞 〙
  2. からだを振り動かすこと。
    1. [初出の実例]「此く三切れに咋切(くひきり)て觜を以て咋つつ前に投置て、身篩打して翼䟽(はつくろひ)し、尾など打振て」(出典今昔物語集(1120頃か)二九)
  3. 寒気や恐怖、また、激しい感動や怒りなどのために、からだがふるえうごくこと。戦慄
    1. [初出の実例]「冬の池の鴨のうきねの身ふるひはげにも寒さの程ぞ知らるる〈藤原信実〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)三)
    2. 「自分は黴菌を口にするのが身震いするほど嫌なのに」(出典:助左衛門四代記(1963)〈有吉佐和子〉終)
  4. からだを動かして、あるしぐさをすること。身振りで表わすこと。
    1. [初出の実例]「身ぶるひをし、かしらふり、口わきをさへひきたれて、わらはべのこふ殿にまゐりてなどうたふやうにする」(出典:枕草子(10C終)二八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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