身振・身震(読み)みぶるい

精選版 日本国語大辞典 「身振・身震」の意味・読み・例文・類語

み‐ぶるい ‥ぶるひ【身振・身震】

〘名〙
① からだを振り動かすこと。
今昔(1120頃か)二九「此く三切れに咋切(くひきり)て觜を以て咋つつ前に投置て、身篩打して翼䟽(はつくろひ)し、尾など打振て」
寒気恐怖、また、激しい感動や怒りなどのために、からだがふるえうごくこと。戦慄
※新撰六帖(1244頃)三「冬の池の鴨のうきねの身ふるひはげにも寒さの程ぞ知らるる〈藤原信実〉」
※助左衛門四代記(1963)〈有吉佐和子〉終「自分は黴菌を口にするのが身震いするほど嫌なのに」
③ からだを動かして、あるしぐさをすること。身振りで表わすこと。
※枕(10C終)二八「身ぶるひをし、かしらふり、口わきをさへひきたれて、わらはべのこふ殿にまゐりてなどうたふやうにする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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