身毒丸

デジタル大辞泉プラス 「身毒丸」の解説

身毒丸

日本の演劇作品。脚本寺山修司、岸田理生、演出:寺山修司、J・A・シーザー、音楽:J・A・シーザーにより、1978年6月、東京・新宿の紀伊国屋ホールにて演劇実験室◎天井桟敷初演中世説経節「しんとく丸」をモチーフとする作品。初演時の主演は若松武、新高恵子。のちに蜷川幸雄の演出により、武田真治、白石加代子が主演したバージョン(1996年初演)は、読売演劇大賞で最優秀演出家賞などを受賞。同じく蜷川の演出による藤原竜也、白石加代子主演バージョンも知られる(1997年初演)。

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百科事典マイペディア 「身毒丸」の意味・わかりやすい解説

身毒丸【しんとくまる】

しんとく丸

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世界大百科事典(旧版)内の身毒丸の言及

【信徳丸】より

…近世の浄瑠璃《摂州合邦辻》における俊徳丸は,説経の信徳丸の分身としての位置を占めている。近代になると,折口信夫は小説《身毒丸》(1917‐23稿)を描いているが,癩にむしばまれていく田楽法師身毒丸の美形に重ねて,旅に生きる芸人のはかなさや,芸に賭ける執念のようなものをとらえており,罪深く重苦しいなかにも華やかな哀れさを包みこんだ世界となっている。【岩崎 武夫】。…

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