身過(読み)みすぎ

精選版 日本国語大辞典 「身過」の意味・読み・例文・類語

み‐すぎ【身過】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 生活してゆくこと。また、そのための手だて。暮らしを立てるための手段。口過ぎ。なりわい。
    1. [初出の実例]「此の詩は周の世乱になりて君子の道不行、俸祿をとって身すぎの為仕えて乱の害をのがれさくるを干要にしたぞ」(出典:玉塵抄(1563)四七)
    2. 「営生(ミスギ)にする幇間は虚(うそ)もつかねば身がたたぬ」(出典:滑稽本・大千世界楽屋探(1817)下)
  3. 身を置く境遇
    1. [初出の実例]「家の敵の此脇差、主人の様になでさする其の時々の身過程、悲しい物はなきとぞよ」(出典:浄瑠璃・長町女腹切(1712頃)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android