車争(読み)くるまあらそい

精選版 日本国語大辞典 「車争」の意味・読み・例文・類語

くるま‐あらそい‥あらそひ【車争】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 祭見物などのとき、牛車(ぎっしゃ)をとめる場所のことが原因で、たがいの従者などが争うこと。「源氏物語」で、賀茂祭のおり、葵の上と六条の御息所(みやすどころ)の従者たちが争ったことが名高い車立論(くるまたてろん)。車出入り。
    1. [初出の実例]「はかなかりし所の車あらそひに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)
  3. 画題。「源氏物語」葵の巻で、葵の上と六条の御息所の車が立場(たてば)を争ったことを描く。山楽作と伝えられる作品が残る。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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