軸性キラリティー(読み)ジクセイキラリティー

化学辞典 第2版 「軸性キラリティー」の解説

軸性キラリティー
ジクセイキラリティー
axial chirality

RS表示法のために行われたキラリティーの分類の一つ.分子内のある軸方向の回転禁止の結果生じる不斉をいう.たとえば,アレン誘導体(a)では累積二重結合,ビフェニル誘導体(b)ではオルト位置換基立体障害によりX-Y軸の回転禁止があるために2種類の立体異性体が存在する.それらの絶対構造はRS表示法で示され,たとえばY方向から見た場合,手前の二つの置換基は遠方のものより優先する規則なので,(a),(b)ともにA(それぞれH原子とカルボキシル基)が順位則の最低位となり,残りの三つの置換は,(a),(b)ともにD > C > Bの順になる.すなわち,いずれも右まわり(R)で示される.この関係は,X方向から見ても同じである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む