載寧江(読み)さいねいこう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「載寧江」の意味・わかりやすい解説

載寧江
さいねいこう / チェリョンカン

北朝鮮、滅悪(めつあく)山北麓(ほくろく)に源を発し、黄海南道(こうかいなんどう/ファンヘナムド)・北道(ほくどう/プクド)の境界を界しながら大同江(だいどうこう/テドンカン)に注ぐ川。全長129キロメートル、流域面積3670平方キロメートル。滅悪山麓から北西流しながら竜石から西流してきた銀波(ぎんは)川を合流し、九月山(くがつさん/クオルサン)に発して東北流している延津江をあわせて大同江に注ぐ。流域中にある瑞興(ずいこう)貯水池、九月山貯水池などの灌漑(かんがい)用水によって、載寧平野を北朝鮮屈指の米作地帯としている。河口より40キロメートル上流まで航行可能である。

[魚 塘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android