輪違(読み)わちがい

精選版 日本国語大辞典 「輪違」の意味・読み・例文・類語

わ‐ちがい‥ちがひ【輪違】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 円形の輪をずらせて組み違いとした形。また、そのさま。わちがえ。
    1. [初出の実例]「蜘手・輪違(ワチガヒ)に、七八度が程ぞ当りける」(出典太平記(14C後)一〇)
  3. を種々に図案化した文様または紋所の名。紋所に輪違い、剣三つ輪違い、五つ輪違いなど種々ある。わちがえ。
    1. 輪違い@剣三つ輪違い
      輪違い@剣三つ輪違い
    2. [初出の実例]「将軍の御旗下に、輪違(ワチガヒ)の旗打立て」(出典:太平記(14C後)二六)
  4. わちがいがわら(輪違瓦)」の略。
    1. [初出の実例]「輪違 面指渡三寸四分、一間に付一返片面に十九枚宛」(出典:愚子見記(1683)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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