農工無差別自由化論(読み)のうこうむさべつじゆうかろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農工無差別自由化論」の意味・わかりやすい解説

農工無差別自由化論
のうこうむさべつじゆうかろん

貿易を自由化することについて,農産物についても工業製品と同様に自由化し,数量割り当てなどの輸入制限をしてはならないとする立場と考え方。農産物貿易に関しては,93年 12月,ガット・ウルグアイラウンドの農業交渉妥協により,輸出補助金削減関税化原則と最低輸入量の義務付けなどが決まったとはいえ,食糧をめぐる安全保障上の議論,また農家保護育成の必要といった内政上の理由が根強く残っており,自由貿易のメリットだけで容易に解決されない問題であることを示している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む