辺つ波(読み)ヘツナミ

デジタル大辞泉 「辺つ波」の意味・読み・例文・類語

へ‐つ‐なみ【辺つ波】

《「つ」は「の」の意の格助詞》岸べに打ち寄せる波。
沖つ波来寄る白玉―の寄する白玉求むとそ君が来まさぬ」〈・三三一八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「辺つ波」の意味・読み・例文・類語

へつ【辺つ】 波(なみ)

  1. 岸に近いところに立つ波。岸辺に寄せる波。へなみ。⇔沖つ波
    1. [初出の実例]「ぬばたまの 黒き御衣(みけし)を まつぶさに 取り装ひ 沖つ鳥 胸見る時 はたたぎも これはふさはず 幣都那美(ヘツナミ) そに脱き棄(う)て」(出典古事記(712)上・歌謡)

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