辺角の景(読み)へんかくのけい(その他表記)bian-jiao-jing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「辺角の景」の意味・わかりやすい解説

辺角の景
へんかくのけい
bian-jiao-jing

中国,南宋画院において,ことに馬遠・夏珪派の作品にみられる画面形式。いわゆる「残山剰水 (一握りの山と水) 」的な景観把握で,小さな自然形象を画面の左右下隅におき,大部分を余白とし,北宋の大観的な自然構成と著しい対比を示した。このため大自然の「辺角」しかとらえてないとの批判から「馬の一角」「夏の一辺」の言葉が用いられた。なおこの形式は対角線構図法と結びつき花鳥画にも用いられた。

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