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夏珪

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美術人名辞典の解説

夏珪

中国・南宗の画家。字は禹玉。銭塘の人。寧宗朝の画院待詔で金帯を授けられる。馬遠とともに南宗後半の院体山水画を代表する画家であった。

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デジタル大辞泉の解説

か‐けい【夏珪】

中国、宋代の画家。銭塘(せんとう)(浙江省杭州)の人。字(あざな)は禹玉(うぎょく)。馬遠(ばえん)とともに南宋の宮廷画院を代表する山水画家。室町中期以降の日本の山水画に影響を与えた。生没年未詳。

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百科事典マイペディアの解説

夏珪【かけい】

中国,南宋の画家。生没年不詳。銭塘(浙江省)の人。字は禹玉。馬遠とともに南宋後半期の院体山水画の代表。李唐を学び,山水の美しさを,均斉のとれた画面構成と詩的情趣の表現に主眼をおいて描いた。
→関連項目院体画山水長巻雪舟孫君沢戴進唐寅北宗画李在

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世界大百科事典 第2版の解説

かけい【夏珪 Xià Guī】

中国の南宋時代の画家。生没年不詳。字は禹玉。銭塘(浙江省杭州)の人。寧宗朝(1195‐1224)の画院待詔とも,理宗朝(1225‐64)の画院祗候とも伝えられるが,訓武郎という画院画家としては異例の高官を拝した。李唐の作品の影響下に,水墨の山水画を得意とし,同時代の馬遠とともに南宋院体画を完成の域に導いた。その画風は,対角線構図法による整った形式美のうちに,さまざまな諧調の墨のタッチを積み重ね,清新な詩情を表現したものである。

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大辞林 第三版の解説

かけい【夏珪】

中国南宋の画家。字あざなは禹玉うぎよく。李唐に学ぶ。画院に入り待詔たいしようとなる。山水画に長じ、馬遠とともに南宋院体山水画の双璧といわれた。雪舟など日本の室町中期以降の水墨画家に影響を与えた。生没年未詳。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

夏珪
かけい
Xia Gui

中国,南宋の画院画家。銭塘 (浙江省杭州) の人。字は禹玉。寧宗朝の画院待詔となる。李唐,劉松年,馬遠とともに,南宋院体山水画を代表する画家。李唐の画風ことにその墨法を継承発展させ,墨気を主とする水墨山水画風を生み,蒼老 (樹木が年を経てわび,さびを生じている) と評された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夏珪
かけい

生没年不詳。中国、南宋(なんそう)後半の画家。銭塘(せんとう)(浙江(せっこう)省杭州(こうしゅう))の人。南宋院体画の最盛期である寧宗(ねいそう)朝(1195~1224)の画院待詔で、南宋後半の院体山水画を代表する作家。北宋末の李唐(りとう)を学んで、のち馬遠(ばえん)とともに、「残山剰水(ざんざんじょうすい)」などとよばれる、主要景物を対角線の下半分に近接化して描く辺角構図法の山水画形式を確立している。その山水は滋潤な筆致のうちによく大気をとらえている。
 また筆法を強調してやや細密な描写をなすものがあり、彼の作と伝えられるものは少なくないが、確証のある夏珪の正筆は知られていない。鎌倉時代末から室町時代にかけて日本に夏珪画が輸入され、室町中期以降の山水画に影響を与え、とくに雪舟に大きな感化を及ぼしている。[星山晋也]

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世界大百科事典内の夏珪の言及

【山水画】より

…江南山水画が再評価されるようになるのは北宋も後期以後,紙や墨などの素材のもつ滲みなどの効果に鋭い感受性を示した米芾(べいふつ)・米友仁父子によってであるが,華北山水画と江南山水画のこういった再対立・再総合の機運は十分熟さないまま,南宋と金とが中国を二分して形づくられる,山水画における南北の複雑な対立状況が出現する。北宋絵画の正統を受け継ぐと自負する金には王庭筠らの文人画家,南宋には四大家と称される李唐,劉松年,馬遠,夏珪ら,北宋画院の伝統を継承する画院画家が現れ,それぞれの絵画史の基調を作りあげた。この百数十年間は,政治的要因によって強いられた南北対立の時代であると同時に,対立する南北のそれぞれに絵画史的な意味での南北対立が見られる複雑な時代でもあった。…

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