辻忠右衛門(読み)ツジ チュウエモン

20世紀日本人名事典 「辻忠右衛門」の解説

辻 忠右衛門
ツジ チュウエモン

明治〜昭和期の実業家



生年
弘化2年1月29日(1845年)

没年
昭和5(1930)年6月23日

出生地
近江国(滋賀県)

経歴
辻八郎の二男に生まれ、安政4年(1857年)辻忠吾の養子となる。明治15年大阪に硫酸瓶製造会社を創立して社長となり、傍ら雑種陶器および煉瓦の製造を始め、のち大阪窯業と改称して煉瓦事業を拡大、26年煉瓦製造専業とした。36年化粧煉瓦、38年耐火煉瓦の製造を開始し、40年貝塚煉瓦会社・和泉煉瓦会社を合併して更に発展。コンクリートの使用普及により、大正5年セメント製造に着手、15年同部門を分離して大阪窯業セメントとした。神戸桟橋、大日本塩業、摂津製油、大日本人造肥料、大阪曹達、鳴尾馬匹改良、大阪株式取引所などの創立・経営にも関わった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「辻忠右衛門」の解説

辻忠右衛門 つじ-ちゅうえもん

1845-1930 明治-昭和時代前期の実業家。
弘化(こうか)2年1月29日生まれ。明治15年に創立した硫酸瓶製造会社を大阪窯業と改称し,煉瓦(れんが)などを製造。大正15年セメント製造部門を分離して大阪窯業セメントとした。神戸桟橋,大日本塩業,鳴尾馬匹改良などの創立・経営にもかかわった。昭和5年6月23日死去。86歳。近江(おうみ)(滋賀県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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