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滋賀県 しが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

滋賀〔県〕
しが

面積 4017.38km2(境界未定)。
人口 141万2916(2015)。
年降水量 1570.9mm(大津市)。
年平均気温 14.7℃(大津市)。
県庁所在地 大津市
県木 モミジ
県花 シャクナゲ
県鳥 カイツブリ

本州のほぼ中央部,近畿地方東部に位置し,琵琶湖を囲む県。琵琶湖は県面積の約 6分の1を占める。鈴鹿山脈野坂山地伊吹山地比叡山比良山地などの山地に囲まれ,琵琶湖をいだく近江盆地が広がる。湖東岸には沖積平野が開け,野洲川日野川愛知川などが流域に谷底平野をつくって琵琶湖に流入。南半は瀬戸内気候,北半は日本海岸気候を示す。古くから文化が開け,古墳が多い。天智6(667)年には天智天皇が大津市に近江大津宮を造営して遷都。畿内と東国,北陸とを結ぶ交通の要地であったため,16世紀の織田信長の全国統一までは抗争の地であった。江戸時代は彦根藩膳所藩など小藩に分割統治され,天領も多かった。明治4(1871)年の廃藩置県により大津県と長浜県ができ,翌 1872年滋賀県,犬上県に改称,同年 9月両県が合併して滋賀県となり,1881年現在の県域が確定。かつては第1次産業が主であったが,1960年頃から京阪神地区からの工場分散が盛んとなり,名神高速道路の開設を契機に工場が激増,農業から工業へと比重が移った。第2次産業の構成比は,県内総生産,産業別就業者とも 1970年代後半以来全国の上位を占め続けている。縮緬,木綿織などの在来工業のほか,紡績,レーヨン,電機,食品,自動車,機械などの工業がある。琵琶湖の小アユ,モロコや信楽焼は特産。琵琶湖国定公園鈴鹿国定公園三上・田上・信楽県立自然公園朽木・葛川県立自然公園湖東県立自然公園があり,景勝地,社寺,史跡,文化財が多く観光産業も盛ん。東海道新幹線,JR東海道本線,北陸本線,名神高速道路,北陸自動車道などの幹線が琵琶湖南部を通り,西岸には JR湖西線が通じる。

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デジタル大辞泉の解説

しが‐けん【滋賀県】

滋賀

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日本の地名がわかる事典の解説

〔滋賀県〕滋賀〈県〉(しが〈けん〉)


近畿(きんき)地方北東部に位置する内陸県。
福井県・岐阜県・三重県・京都府の各府県に囲まれる。県域の17%を占める日本最大の湖琵琶(びわ)湖を境に、県内は湖東(ことう)地方・湖北(こほく)地方・湖南(こなん)地方・湖西(こせい)地方の4地方に分かれる。畿内に近い交通の要地のため、しばしば歴史の舞台となった。阪神(はんしん)工業地帯の外縁部にあたるため、農業県から工業県に脱皮した。人口139万4472。面積4017.36km2。人口密度347.11人/km2。管轄市町村は13市6町。県庁所在地は大津市。郷土の花はシャクナゲ。
歴史を見ると、琵琶湖の湖底からは縄文時代・弥生時代の土器が多数出土。遺物の中では銅鐸(どうたく)が多く、古墳の分布も県内全域にわたっている。古くは近江(おうみ)国とよばれ、畿内に隣接するため開発は早かった。7世紀には天智(てんじ)天皇によって大津宮(おおつのみや)の造営が行われた。平安時代初期には最澄(さいちょう)が比叡(ひえい)山に延暦(えんりゃく)寺を創建。平安中期からは荘園(しょうえん)が増加し、延暦寺・日吉(ひよし)大社・三井(みい)寺などの領地も拡大。鎌倉時代から戦国時代にかけては豪族が争う一方、近江商人が発生した。戦国時代末期、織田信長(おだのぶなが)は安土(あづち)山に安土城を築城。江戸時代は35万石の彦根(ひこね)藩のほか膳所(ぜぜ)・水口(みなくち)・大溝(おおみぞ)などの諸藩に分割され、彦根・膳所・水口は城下町、大津(おおつ)・草津(くさつ)・守山(もりやま)などは宿場町として栄え、近江商人の活動も活発化した。1868年(明治元)に大津県、1871年の廃藩置県で7県が成立したが、同年大津県・長浜(ながはま)県の2県に統合。2県名の変更、敦賀(つるが)県(現福井県南部)統合、再分離を経て、1881年に現在の県域となる。
地勢を見ると、琵琶湖とその湖岸に広がる近江盆地を中心に、東は伊吹(いぶき)山地・鈴鹿(すずか)山脈、西は比良(ひら)山地、北は野坂(のさか)山地、南は信楽(しがらき)山地で隔てられる。琵琶湖に注ぐ各河川の中・下流域には扇状地や三角州が発達し、沖積平野を形成する。湖南・湖東は平野が広く、湖北・湖西の平野はかなり小規模となる。湖岸には潟(せき)湖が連続していたが、これら「内湖」のほとんどは干拓の進展によって消滅。現在の湖岸線はおおむね単調だが、北岸の海津大崎(かいづおおさき)や葛籠尾崎(つづらおざき)付近は顕著な沈降性湖岸をなす。湖中には北部に竹生(ちくぶ)島、東岸寄りに沖(おき)島が浮かぶ。気候は、北部と南部で際立った違いを示す。北部は日本海岸式気候の北陸型に属し、南部は冬も積雪は少なく、京都盆地と似た内陸性気候を呈する。
産業は、農業では、水田比率が全国トップクラスの約92%で、県域は屈指の稲作地帯であるが、農業産出額は少ない。工業化が急速に進展し、第2種兼業農家比率は84%に達する。琵琶湖では豊富な魚種に応じ、伝統的に多様な漁法が展開されるが、内水面漁業の漁獲量はそれほど多くはない。アユの稚魚を全国に供給するほか、淡水真珠の養殖などが試みられるが、養殖産業の比重は低い。鉱工業では、琵琶湖の豊富な水を求めて、明治期から大正期に湖畔の大津市・彦根市などに紡績・化繊・製糸などの近代工場が進出。次いで第二次世界大戦後には電機・機械・金属など内陸型工業が立地し、名神自動車道沿いに急速に工業化が進んだ。県内総生産に占める第二次産業の割合は46.7%で全国でもっとも高く、1人当たり県民所得は全国第4位。ほかに甲賀市での信楽(しがらき)焼の陶業や、伊吹山の石灰石を原料とするセメント工業の窯業が全国の上位を占める。
観光では、琵琶湖とその湖岸および比良山・比叡山などは琵琶湖国定公園に指定され、京阪神方面からの観光客が多い。南東部の鈴鹿山脈一帯は鈴鹿国定公園に属する。大津市・彦根市や近江盆地の各所には史跡・旧跡や古社寺も数多い。近年は国の特別史跡に指定されている彦根城の人気が高い。国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統的な風俗習慣に、蒲生(がもう)郡日野町の近江中山の芋(いも)競べ祭り、長浜市の長浜曳山(ひきやま)祭の曳山行事、野洲(やす)市の三上(みかみ)のずいき祭があるほか、近江八幡市では左義長(さぎちょう)まつりが行われる。
犬上郡
愛知郡
近江八幡市
大津市
蒲生郡
草津市
甲賀市
湖南市
高島市
長浜市
東近江市
彦根市
米原市
守山市
野洲市
栗東市

出典|講談社日本の地名がわかる事典について | 情報 凡例

事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

滋賀県

近畿地方北東部に位置する県。吹・比叡などの山々に囲まれた内陸県。中央に県面積の約6分の1を占める日本最大の湖・琵琶湖がある。琵琶湖周辺には、近江盆地が形成され、姉川・愛知川などの下流には平野部がひろがる。南部は温暖な太平洋型、湖北・湖西は降雪の多い日本海型の気候である。また、湖東地方は昼夜の気温差が大きく、年間の降水量が比較的少ない内陸性盆地の気候。工業が盛ん。県花は、しゃくなげ。県木は、もみじ。県鳥は、かいつぶり。

[滋賀県のブランド・名産品]
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出典|日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について | 情報

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