辻村泰円(読み)ツジムラ タイエン

20世紀日本人名事典 「辻村泰円」の解説

辻村 泰円
ツジムラ タイエン

昭和期の僧侶(真言律宗),仏教民族学者



生年
大正8(1919)年1月18日

没年
昭和53(1978)年5月26日

出生地
香川県高松市花ノ宮

別名
幼名=定

学歴〔年〕
高野山大学予科〔昭和13年〕修了,九州帝国大学法文学部西洋哲学科〔昭和16年〕卒

経歴
昭和8年得度する。16年九州歯科医学専門学校教授となり、18年から元興寺住職、20年から21年にかけて高野山大学教授兼図書館長、41年から42年にかけては奈良文化女子短期大学講師となり、50年以降正強学園理事長・学園長、奈良大学理事長をつとめる。その間、元興寺の昭和大修理を行ない、財団法人元興寺文化財研究所を設立。また宝山寺福祉事業団を設立して社会福祉にも尽力する。韓国、インドスリランカネパールとの文化交流にもつとめ、スリランカのラーマンニャー宗の推薦により日本人としては初めての「アサラナ・サラナ・スリー・ダルマキルティ」の称号を贈られた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「辻村泰円」の解説

辻村泰円 つじむら-たいえん

1919-1978 昭和時代の僧。
大正8年1月8日生まれ。真言律宗。奈良宝山寺で出家。元興寺(がんごうじ)住職となり,昭和42年仏教民俗資料研究所(現元興寺文化財研究所)を設立。高野山大教授,正強学園長,奈良大理事長などをつとめた。奈良大で日本最初の国際民俗学術会議を開催。宝山寺福祉事業団を設立した。昭和53年5月27日死去。59歳。香川県出身。九州帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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