新撰 芸能人物事典 明治~平成 「辻靖剛」の解説
辻 靖剛
ツジ セイゴウ
- 職業
- 薩摩琵琶奏者
- 肩書
- 日本琵琶楽協会副会長,日本新聞協会修練部長
- 本名
- 辻 三寿吉
- 生年月日
- 明治25年 6月27日
- 出生地
- 山梨県
- 経歴
- 生家は本居宣長門下の辻保順守瓶が開いた保順病院。幼少から薩摩琵琶を愛好、児玉天南、池田天舟に師事。大正5年天舟らと東京に薩摩琵琶正絃会を創設、同会委員長として正派薩摩琵琶の振興に尽力。第2次大戦後は琵琶界復興の指導者として活躍。昭和34年日本琵琶楽協会を設立し理事長、また虎ノ門に薩摩琵琶古曲研究所を開いて後継者の養成にあたり、門下生に須田誠舟、清川嵐舟、吉田央舟らがいる。作曲に「明暗」「明暗崩れ」「追慕の曲」。演奏家としても優れ、妙寿風弾法をよくし、得意曲は「武蔵野」「吉野落」「錦の御旗」など。著書に「精神修養読本心の糧」「琵琶楽器とその製作者」など。
- 没年月日
- 昭和56年 11月25日 (1981年)
- 家族
- 息子=辻 邦生(作家)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報