追慕(読み)ついぼ

精選版 日本国語大辞典 「追慕」の意味・読み・例文・類語

つい‐ぼ【追慕】

〘名〙 過去出来事を思い出して、したうこと。死者長い間会っていない人などを思い出して、したわしく思うこと。
将門記(940頃か)「良正独り因縁を追慕し、車の如く常陸の地に舞ひ廻る」
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初「従来其家名を追慕する輩蜂起雲集して之に応じ」 〔後漢書‐光烈陰皇后紀〕

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デジタル大辞泉 「追慕」の意味・読み・例文・類語

つい‐ぼ【追慕】

[名](スル)死者や遠く離れて会えない人などを、なつかしく思うこと。「亡き夫を追慕する」

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普及版 字通 「追慕」の読み・字形・画数・意味

【追慕】ついぼ

先人を思いしのぶ。漢・馬融長笛の賦の序〕融~性、を好み、能く琴を鼓し笛を吹く。~王子淵(褒)・枚乘・劉伯康(玄)・傅武仲(毅)等の簫・琴・笙のするも、唯だ笛のみ獨り無し。故に聊(いささ)か復(ま)た數に備ふ。

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