近世日本国民史(読み)キンセイニホンコクミンシ

デジタル大辞泉 「近世日本国民史」の意味・読み・例文・類語

きんせいにほんこくみんし【近世日本国民史】

徳富蘇峰著作織田信長の時代から明治時代に至る日本の歴史を詳説したもの。全100巻。大正7年(1918)に起稿され、大正12年(1923)、最初の10巻が刊行された段階で、第13回帝国学士院賞(現日本学士院賞)恩賜賞受賞戦中戦後には執筆、刊行とも中断したが、昭和26年(1951)に口述による執筆を再開翌年完結。最終巻は、著者没後の昭和37年(1962)に刊行された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の近世日本国民史の言及

【徳富蘇峰】より

…その後も山県有朋,桂太郎に接近し機務にあずかったため,日露講和と大正政変の2度にわたって,新聞社は民衆の襲撃をこうむった。1913年の桂の死を機に政治の機務からは離れ,100冊に及ぶ《近世日本国民史》の著作を始める(1952年に完結)が,一方では《時務一家言》などの著述を通じて,デモクラシーと国際協調の風潮を批判しつづける。23年の関東大震災で新聞社は全焼し,29年には新聞を手放さざるをえなくなった。…

※「近世日本国民史」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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