知恵蔵 「近接場光メモリー」の解説 近接場光メモリー メモリー密度が1平方インチ当たり1テラビツトを達成するため、期待されている光メモリーの方式。従来の光学顕微鏡では、光の波長で決まる分解能が存在する。その問題を乗り越えるものとして期待されているのが近接場光。光ファイバーなどの先端を10〜50nmまで尖らせ、観測したい対象の表面に1nm以下まで近づける。近接場という光の漏れを用いるため波長に制限されない分解能が得られ、超大容量メモリーの実現を可能にする。技術的な課題は多いが、期待される技術。もう1つの方式として、ボリューム・ホログラムが検討されている。 (荒川泰彦 東京大学教授 / 桜井貴康 東京大学教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報 Sponserd by