近衛尚通公記(読み)このえひさみちこうき

改訂新版 世界大百科事典 「近衛尚通公記」の意味・わかりやすい解説

近衛尚通公記 (このえひさみちこうき)

中世後期の公家近衛尚通の日記。1506年(永正3)から32年(天文1)にわたる自筆本18巻が陽明文庫に所蔵されている。その法号から《後法成寺関白記》とも称す。尚通は政家の後継者として近衛家当主となり,関白,太政大臣を歴任し,公家社会の中枢に位置した。記述は当時の公家社会の全般におよび,室町時代末期の公家の生活状態を物語る重要史料である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android