近隣関係(読み)きんりんかんけい(その他表記)neighbouring relation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「近隣関係」の意味・わかりやすい解説

近隣関係
きんりんかんけい
neighbouring relation

居住近接契機に結ばれる日常的社会関係。いわゆる近所づきあいと同義農村での近隣関係は密接でその地域的範域は比較的明確である。都市では社会的移動の激しさ,第2次集団発達,地域住民の社会的異質性のゆえに近隣関係は弱いが,地域的には不確定で連鎖的な関係が特徴的にみられ,近隣交際の頻度内容をとらえる研究がよく行われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の近隣関係の言及

【近隣集団】より

…これに対して住民の流動性が高く行動範囲が拡大している都市では,近隣を無視した生活も可能であり,クーリーの指摘した崩壊も起こってくるが,すべての住民が近隣と没交渉で暮らすというわけではない。実際に多くの住民は何らかの近隣関係を保っており,うちとけたつきあいや日ごろの助け合いなど,かなり緊密な関係をもっている。子どもを中心としておもに主婦によって形成される近隣関係や人口の高齢化にともなって老人を中心に形成される近隣関係などがその例である。…

※「近隣関係」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android