デジタル大辞泉
「返り討ち」の意味・読み・例文・類語
かえり‐うち〔かへり‐〕【返り討ち】
1 かたきを討とうとして、逆に相手に討たれること。転じて、相手に仕返しをしようとして、逆にやられること。「返り討ちにあう」
2 襲ってくる者を打ち負かすこと。「暴漢を返り討ちにする」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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かえり‐うちかへり‥【返討】
- 〘 名詞 〙
- ① 自分と関係のある人を殺傷した相手に復讐をしようとして、逆にその相手に討たれること。
- [初出の実例]「角彌最後の残念は帰り討(ウチ)に逢と云」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)七)
- 「此場で返り討にすべきを、見遁すは今迄の誼(よしみ)」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)四)
- ② 江戸時代、主人が下人を手討ちにしようとして、かえって下人に殺されること。この場合、家は断絶となった。
- [初出の実例]「一、返り討に相成候得ば、家断絶に候事」(出典:的例問答(江戸後)三)
- ③ 転じて、一般に、相手にしかえしをしようとして、逆にまたやっつけられること。
- [初出の実例]「誰も来ヤアしねへ。かへりうちをくらったな」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)初)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の返り討ちの言及
【敵討】より
…敵を探すのに要した年月の最長は1853年(嘉永6)の例の53年間であるが,20~30年の例も少なくない。敵に切り殺される返討(かえりうち)になってもやむをえない。敵の親族が再敵討(またがたきうち)をすることは許されない。…
※「返り討ち」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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