しゃっ‐けシャク‥【迹化】
- 〘 名詞 〙 仏語。
- ① 「法華経」全二八品に説く本迹二門の教化のうち、前の一四品に示される、仮に姿を現わした釈尊の教化のあり方をいう。また、仏の垂迹に対して、菩薩の垂迹をいう。
- [初出の実例]「仏は久遠の仏なれば迹化」(出典:日蓮遺文‐開目抄(1272))
- ② 仏菩薩が、衆生の機根(きこん)に応じて教化活動すること。また、その姿。
- [初出の実例]「代澆季に致ると雖も得一の建立の寺には今に雀入る事無し。誰か得一大師大権の迹化(シャクケ)なりと云ふ事を疑はん」(出典:私聚百因縁集(1257)七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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