追様(読み)おっさま

精選版 日本国語大辞典 「追様」の意味・読み・例文・類語

おっ‐さま【追様】

〘名〙 (「おいさま(追様)」の変化した語)
平家(13C前)一〇「心すこしおとしすゑて、おさまにまいり候ふべし」
曾我物語(南北朝頃)八「鹿矢を打つがひ、よっぴいてはなつ。をっさま、筋ちがひに首をかけず、つっとぞいぬきたる」

おい‐さま おひ‥【追様】

〘名〙 (「おいざま」とも)
① あとを追うような様子。すぐ続いて行くさま。おっさま。
愚管抄(1220)六「をいざまに三四人おなじやうなる者の出きて」
② 馬などの、尻の方から見た姿。馬などの尻のほう。
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)一「あっぱれ手取にせんものと、追様(オヒサマ)向ふ横腹へ、なぎ立つるを事ともせず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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