逆艫(読み)サカドモ

デジタル大辞泉 「逆艫」の意味・読み・例文・類語

さか‐ども【逆×艫】

荒天のときに、波浪に強い船首に追い波を受けるようにし、船尾を先にして安全を保つこと。逆船

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精選版 日本国語大辞典 「逆艫」の意味・読み・例文・類語

さか‐ども【逆艫】

  1. 〘 名詞 〙 荒天で船が危険に瀕したとき、波浪に強い船首に追波をうけ、艫をさきにして安全を保つ状態にすること。船首からたらしと称して碇や綱を流し、舵を引上げるのが原則で、近世和船では、荒天時対策の一つとして慣用された。艫流(ともながし)
    1. 逆艫〈京都府竹野興長寺船絵馬〉
      逆艫〈京都府竹野興長寺船絵馬〉
    2. [初出の実例]「碇二番を梶の代りとし、浪風に任せ、逆艫にして流るる事三日斗」(出典:長瀬村人漂流談(1855頃))

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