逆頬(読み)さかつら

精選版 日本国語大辞典 「逆頬」の意味・読み・例文・類語

さか‐つら【逆頬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 毛並みをさかさまに立てた毛皮。
    1. [初出の実例]「猪の逆頬(さかつら)の尻鞘したる太刀帯して、鹿の皮の沓履たる有り」(出典今昔物語集(1120頃か)二三)
  3. さかつらえびら(逆頬箙)」の略。
    1. [初出の実例]「箟の鳥羽樺漆金足皮逆頬(サカツラ)」(出典:和泉往来(平安末)二月)
  4. 頬当ての一種。〔運歩色葉(1548)〕
  5. 頬髭のさかだったもの。
    1. [初出の実例]「逆頬(サカツラ)に子の泣く御代土用干師竹〉」(出典:続春夏秋冬(1906‐07)〈河東碧梧桐選〉春)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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