逆頬箙(読み)さかつらえびら

精選版 日本国語大辞典 「逆頬箙」の意味・読み・例文・類語

さかつら‐えびら【逆頬箙】

〘名〙 箙の一種。腰に対する当たりを和らげるためと装飾とを兼ねて、矢の根をさす箱(方立)をイノシシ毛皮で包んだもの。一枚の皮で包むために毛並みが背面は下に、他の三面は逆に上に向くところからいう。主将以下軍陣に用い、公卿随身も用いた。さかつら。→箙(えびら)
義経記(室町中か)五「逆頬箙矢配尋常なるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android