途上国環境問題(読み)とじょうこくかんきょうもんだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「途上国環境問題」の意味・わかりやすい解説

途上国環境問題
とじょうこくかんきょうもんだい

近年,発展途上国における開発の進展とともに,環境問題が深刻化している。急激な都市化による公害のほかに,無秩序な開発行為の結果として生じた熱帯雨林の乱伐,農業生産増大のための灌漑過放牧による地力低下・砂漠化など,地球環境全体に影響を及ぼしかねないものも含まれており,世界的な関心が高まっている。これに対し,途上国の側からは,先進諸国が過去に行なった開発を不問に付したまま,途上国のみに犠牲を求めるのは先進国エゴであるという反発も強く,利害調整は難航している。

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