通一丁目
とおりいつちようめ
日本橋の南に位置し、南北に通る東海道に沿う両側町。通一―四丁目のうちもっとも日本橋寄りにある。西は西河岸町・呉服町、東は万町。町の中央から東に入る横丁は木原店とよばれ(江戸惣鹿子名所大全)、奥に通一丁目新道があった。西に入る横丁は稲荷新道とよばれた(御府内備考)。安永三年小間附町鑑によれば京間一二〇間、公役金を負担。名主は樽屋藤次郎(宝暦七年万世町鑑など)。木原店の俗称は町方地割木工頭木原勘右衛門の住居があったことにちなむ(東京府志料)。宝永七年(一七一〇)勘右衛門は不行跡のため役を免ぜられ、樽屋三右衛門が地割役の後任となった(東京市史外篇)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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